ココ・ビルハウス

●設計事例の所在地: 
東京都
●面積(坪): 
100㎡(30坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

中庭に面し湾曲した奥行きあるLDKをスキップしたライブラリーより望む。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

都心の閑静な住宅街において、街に対して「開きつつ閉じる」「つながりつつ距離を置く」という住まい方を考えたアトリエ併設住宅です。
ここでは周辺の大きな区画の住環境と同じ作法で連続させるには敷地が手狭であったため、居住エリアを確保しつつ街のパブリックな空気感を連続させることのできるコートハウスを目指しました。
そこで街のパブリックな環境と呼応できるように、建物の通りレベル付近にパブリックな性格のアトリエを配置し、コンクリートの壁柱群により奥行を持たせつつ開放的な表情としました。また通りからは直接建物の中央にある中庭にアクセスできるルートを確保し、街とつながるパブリックな空気を建物の中央に誘い、階段やテラスを立体路地のように設け、その空気を緑化された建物の屋上にまで引き込みました。
この通りを引き込んだ中庭を囲むようにプライベートな居住エリアが巻きついています。巻き付いた居住エリアは通りに対しては焼杉およびそれと同じピッチのガラスの寡黙な表情としてパブリックな下部から浮かしました。
パブリックな通りとつながる中庭とプライベートな居住エリアは様々な開口部と内外の階段やテラスにより3次元でからむことで、これまでの都市型の閉鎖的なコートハウスとは異なる様々な生活シーンを紡いでいます。

その他の画像: 

コンクリートの壁柱の上に焼杉のヴォリュームが載っています。

軒下空間。壁柱とオーロラのような光り方のガラス壁と焼杉の扉。奥に中庭への入口が隠れています。

壁柱でエリア分けされたアトリエ。

中庭に面した和室と奥に少し上がってLDK。

ぐるっと回り込んだ高い天井のLDK。奥行がありとスっと伸びたおおらかな空間。

洗面ライブラリーエリア。閉じてなく気配がつながる空間。

建物だけでなく前面道路も含めいろんなエリアからアクセスできる立体的で多目的な中庭。

建物の屋上は屋上菜園。中庭を巡って最後はここにたどり着きます。

設計者

ユーザー 一級建築士事務所田建築研究所 田中秀弥 の写真
オフライン
Last seen: 2時間 10分 前
登録日: 2012-07-24 10:26